先週のとある朝、
会社へ出勤する前にゴミ出しに赴いた所、
アパートのゴミ収集庫の蓋の上にナメクジさんが一匹、ぽつんと佇んでいたんです。
雨に誘われてひょっこり出て来られたのだろうナメクジさん。
久し振りに出会ったものだから、
ゴミ袋を納めた後も暫くまじまじと観察していたのですよ。
昨夜は居なかったのに、
車もそこそこ通るのに、
君、一体何時間掛けてこの切り立つ塔(ゴミ箱)のてっぺんまで登って来たんだい。
ゴールなんて見えなかっただろうに、
頂上までの目測なんて立てる由も無かっただろうに、
きっと粘り強く辛抱強くここまで這い上がって来たんだね(妙に感慨深く感じる人)
小さく柔な体で「よいしょよいしょ」と、
一生懸命にこの高み(ゴミ箱)を登って来られたのかと想像すると、
何だかとても愛らしいと言うか、
いじらしいと言うか、
ほっかり とした心持ちに私はさせられたのでした。
当のナメクジさんは、
きっと何時間にも及んだであろう登山の疲れも何のその、
上に開いた触覚をグイグイッと伸ばしながら右へ左へゆっくりキョロキョロ。
とても元気そうな姿を私に見せてくれました(あくまで個人の主観です)
一言で言うと、物凄く可愛かった。
出勤前のひと時の癒しをありがとう。