【一】という数字には
『幾つかの内の一つ』という意味がある一方で、
『同一』や『一体』といった『同じもの』という意味をこの一文字に含んでいます。
それと同時に『一座』や『一団』など、
『それ一つで全体を表す』単位として書き表せる数字が【一】でもあります。
また、【一】には一位や世界一などといった、
『最善』、『最上』のものという意味をも持ち併せているんですよね。
最上で最善、最高で最愛。
自分という一人、【一】の存在は、
産まれながらにして【最上】です。
自分は世界という全の内の一つであり、
世界の全ては自分という一つです。
知らなければ無いのと同じ。
認識する事でそれは初めて【存在】します。
自分の世界に身を置く事が出来るんです。
身を置く事を許されるんです。
自分から見える世界とは、
自分の心の在り方次第で幸にも不幸にも転じます。
五感で感じる景色や匂い、
他人の言動や世間の情勢によって動く心は、
周囲を介して見知る事の出来る【自分】です。
だから他人とは自分を映す鏡であり、
「私はあなた」で「あなたは私」でもあるんです。
だから自分が世界なんです。
だから世界は自分なんです。
自分という身体一つ取っても、
その中には何兆何億もの【存在】が在ります。
それらが結集した一つとして【自分】という一個体は存立します。
心臓や肺、大腸や胃袋、脳や核や血管や、髄や神経や細胞等
これらの全ては自分の為だけに在るものです。
自分の為だけに存在してくれているものなんです。
健康を保ち怪我をすれば回復を促す。
菌が入れば発熱して、全力で自分の身体を守ります。
自分だけの為に。
自分という只の一人の為だけに。
自分を生きやすくする為に、
自分を守る為に、
自分を幸せにするその為に、
【自分】という存在は存在してくれているんです。
だから思うんです。
きっと【幸せ】って、
既に自分の中にあるんですよね。
自分の中に全てを持っているんですよね。
自分は世界という全の内の一つであって、
世界の全ては自分という一つでもある。
あとはその【幸せ】に、
自分が気付いてあげるだけなんですよね。
