昔は雷を「神鳴り」と呼んで、
雷とは神が鳴らせたもの。神の怒りであると信じられていたんですよね。
春の嵐を繰り返しながら季節が移ろって行く様に、
季節と季節の間にある不安定な雨嵐は、
これから迎える夏への【お囃子】の様にも感じられて。
だからなのか何なのか、
今日の雨は一等好きです。
少し変かも知れないけれど、
ひやりとした空気の層も
空から降ろされる薄幕の様な雨脚も
しきりに走る稲光も
何となく「守られている」ような感覚にさせられてしまうものだから、
「傍に居てくれている」ような心持ちにもさせられるから、
その雷鳴にも雨音にも光と音の不規則さにも、
どこか安心さえしてしまうんです。