人は他人(ひと)の言葉だけでなく、
自分自身の身から出た言葉にさえリアクションを起こせてしまえるもの。
だから「疲れた」とか「休みたい」とか「もう嫌だ」とか、そうした言葉達を外に出してあげる事は、
その分の【反動】をご自身や周囲に与える行為でもある事をきっと知っているんですよね。
心の病を抱えるという事は、
そうした弾かれたり疎まれ易い「行き場のない言葉達」の居場所に、自分がなってあげられていたという証拠なのだと思います。
そうして今日まで頑張って来た【心の跡】でもあるのではないかと思うんです。
その方は、ご自身にも周りにも優しく在りたかった人なんです。
だから一概には言えませんし、
これは不謹慎な言い分なのかも知れませんが
心の病を抱えた間は「死にたい」も「嫌だ」も「もう辞めたい」も、
それまで制限していた台詞達を漸くご自身に許してあげられる期間なのだと思います。
言葉も自傷も、それが今その方々に出来る【命を繋ぎ止められる術】だから。