基本的に私は浮気も不倫も全否定派です。
但し例外として、例え二股だろうと三股だろうと、
お相手全員を幸せに出来る自信があるなら話は別です。
自分の不貞や罪悪感、
後ろめたさの一切合切を一人で背負い、
その十字架を自分だけの秘め事として墓場まで持って行く覚悟があるなら、
大いに結構です。
見えなければ無いのと同じで、
知らなければ存在しないのと同義です。
真実がどうであろうと今見える景色だけがその人にとっての現実です。
浮気も不倫も塵一つ残さず些細な残り香も余韻も残さず
お相手達の世界を守れるなら。
平和で穏やかな景色だけを現実として成り立たせる度量と覚悟があるのなら。
誰にも罪を共有せず打ち明けず、
自分一人で泥にまみれる心構えがあるのなら、
お相手達の幸せな世界を約束出来るなら、
その手で守れるなら。
どうかその器量を見せて下さい。
嘘も知らなければ現実ですが、
実際の所、現実を現実として貫けない方々は多く居ます。
メッキが剝がれ嘘を白日の下へ晒し地に落ちる方は沢山存在します。
嘘を見抜かれると言う事は、
何かしらの残滓や残り香を払拭し切れていないからです。
それは隙であり甘えであり、
不貞を働く自分自身へ対する罪悪感や後ろめたさを塗り潰せていない証拠です。
器量が無く覚悟も無い方です。
だから浮気や不倫が明るみに出た時、謝罪するんです。
自分の自重に耐え切れなくなるんです。
悪い事をしたと認め、罪悪感を吐露し、
その罪を許して欲しいと懺悔するんです。
謝罪するとは、つまり自分自身の罪を墓場まで持って行く覚悟が無かった証拠です。
一人で背負う十字架の重さに耐え切れなくなったから、
自分が苦しくなったから、
自分が辛くなったから、
だからその罪を周囲へ知らせ、
重みを周りに共有させ、
許しを乞い、
自分の身を軽くし自分が救われる道を選ぶんです。
それが、お相手の誰も彼も余す事無く幸せにする度量も器量も無い方が辿る末路です。
自分の言動の一挙手一投足に対する責任が欠如した方々が行き着く終着点です。
誰も幸せになれず、誰一人として報われない未来です。
ただ一人、自分の罪の心が軽くなる以外は。
全員を幸せに出来ない。
罪を背負う器量も無い。
十字架を墓場まで持って行く覚悟も無く、
自分一人で苦しむ心構えも無い。
不貞行為を働く方で、自分に関わるお相手全てを幸せに出来た器量の持ち主を、
残念ながら私は未だ嘗て「見た」事がありません。
だから私は、浮気も不倫も全否定するんです。
