「信じる」って言外に、
相手へ投じられる言葉としての表情が強いですが、
「信じている」と告げた瞬間、
それは紛れも無く相手への告白であると同時に自分自身への誓い立てです。
相手を信じる自分を信じている。
相手への信頼を貫く自分自身の信念を信じている。
この先何があろうとも、その人は【変わらない】
だから自分も【変わらない】
変わらない為に変わり続け、
変わる為の不変で在り続ける。
これからどんな出来事と巡り会わせる事になろうとも、
如何なる展開へ転じる事になろうとも、
片方へ傾く度に引き戻す。
斜める毎に連れ戻す。
そうして必ずど真ん中へ帰って来る。
それは一種の牽制であり覚悟であり、
或いは、楔なのです。
そしてそのど真ん中こそが相手の貫くべき核であり、
【自分】を生み、自分を自分たらしめた、
唯一無二の種火です。
完徹するべき一つ火です。
だからその人がそうであるなら、
相手の挑む所は自分の挑む所であり、
その人がその人で在り続ける以上、
相手の意思はそのまま自分の意思なんです。