ある程度 都会や都心に近しい場所であれば、
例え真夜中でも街灯や電飾、ビルの窓明かり等で【真っ暗闇】を体験する事は稀かと思います。
カーテンによる遮光や常夜灯等の消灯で即席の暗闇を生み出せる分、
今の時代、【黒色】に限りなく近い空間を体感出来るのは外ではなく室内なのかも知れません。
そんな事を今からほんの数時間前の浴室で、
磨りガラスの向こうに広がる暗澹の世界を眺めながら不意に考えていました。
例え節電でなくとも、
消灯した室内に少しでも身体や眼を親しませてあげる事で、
いざと言う時の【冷静さ】や気休め程度の【落ち着き】くらいは育ててあげられるのかも分からない。
恥ずかしながら私は今迄電気を点けっ放しにしてしまう場面も少なくなかったのですが、
今回を機に、暗がりに親しむ時間を少しずつ下積んで行こうと思いました。
日頃から電気という秩序と安心を頂いている分、
こうした折に恩返ししつつ自らも身の肥やしに出来る転換や習慣を作って行ってあげたいですね。