キツツキゲーム

後悔は気付き。 気付きは教訓。 教訓は学び。学びは成長。

後悔も気付きも傷付きも、
すべては自分を豊かにしてくれるゲームである。

それはきっと愛ではなくて恋だったけど、

 

否定していたかった。

 

あの頃の想いを。

 

 

私をあんなにも潰したあなたを。

私をあんなにも可哀想にしたあなたを。

私を壊したあなたを。

 

あなたから貰ったものは、

あまりにも大き過ぎました。

 

「お前じゃ俺を受け止められない」

 

悔しいけれど、

認めたくないけれど、

今ならあの人が言ってた言葉の意味がよく分かります。

 

虫酸が走る思いだけど、

あの頃私には見えなかった、

あの人がいつも見ていた景色が

今の私にはよく見えるんです。

 

あなたはこの画面に辿り着く事も無ければ、

決してこの文章に目を通す事も無いでしょう。

 

だからこれは、完全に私の自己満足です。

単なる私の独り言です。

 

もう会いたくもないけれど、

すれ違いたくもないけれど、

顔も見たくなければ声も聞きたくないけれど、

 

未練なんて、それこそあったもんじゃないけれど。

 

あの日出会ったあなたという存在は

間違いなく今の私の財産です。

 

あの時過ごしたあなたとの日々は

間違いなく私にとっての全てでした。

 

あの日私の手を掴んで引き寄せてくれたから、

私の心は救われました。

 

あの日私を抱き留め支えてくれたから、

私は立ち続ける事が出来たんです。

 

あの日のあなたは決して目を逸らしてくれなかったから、

だから私は、初めて誰かの前で泣きました。

 

声が枯れて

喉が焼き切れ

涙の止め方が分からなくなるくらい。

 

誰かの前で、初めて声を上げて泣きました。

 

好きでした。

あなたの事が。

 

どれだけ歳が離れていても、

どれだけ立場が違っていても、

 

例えどれだけ、生きる世界が変わっても。

 

私を傷付けては癒すあなたの声に、

どれだけ不安になった事でしょう。

 

抱き締めては突き放すあなたの手に、

何度寂しさを覚えた事でしょう。

 

私だけのものになってくれない、

私以外の誰かへ向けられた体温に、

一体何度苦しめられた事でしょう。

 

無かったものにしていたかった。

ずっと忘れていたかった。

それでも忘れられなかった。

私を掴んで離さなかった。

 

あなたを恨みました。

あなたの事が許せなかった。

 

あなたの事が、大嫌いでした。

 

それでもどうしても好きでした。

それはきっと愛ではなくて恋だったけど、

 

あの頃の私の、精一杯の"好き"でした。

 

捻くれ者の私は、

心の擦れた私は、

今でも変わらずあなたの事が嫌いです。

 

あなたは私にとって人生の汚点であり、

生涯癒える事ない傷であり、

私を奪い、私を捧げた、

 

後にも先にもたった一人の最低な人です。

 

時間は流れ、

人は移ろい、

もうすぐ何度目かの春が来ます。

 

私にも守りたいものが出来ました。

とても失いがたい存在です。

 

そしてそれはきっと、

あの頃の私が握り締めていたものに負けないくらい、

かけがいのない宝物です。

 

いつか後悔するかもしれません。

自分を責める日もあるでしょう。

 

それでも私は、きっと何も求めません。

何も必要ありません。

 

だって私は欲張りなんです。

 

人一倍自己愛が強くて、

誰よりも自分勝手で我儘なんです。

 

例え自分の手を汚してでも、

私のやりたいようにやるだけです。

 

この意味が、あなたならきっと分かりますよね?

 

だから、有難う。

大嫌いです。

 

あなたから受け取った

“大切なもの”だけを引き抜いて

 

私は先へ進みます。

 

 

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