地面や床を踏み締めると言うよりも、
足の裏で【噛み締める】
そうして大地へ根を下ろし、
地表の質感や足裏に受ける感度と重力に重きを置く。
親指の付け根、或いはかかとに重心を乗せ、
更にそのまた上に膝を乗せて骨盤を乗せ、
肩を乗せて頭を乗せる。
小石を積む様に、
積み木を重ね上げる様に。
安定する中心軸の感覚を反芻して植え付けながら、
骨をひとつひとつ組み上げる。
下は土へ根を張る様に、
上は天から吊られる様に、
自分を介した天地が一本糸で繋がる様に。
そうすると、普段の自分がどれほど力んで生きているかを目の当たりにする事が出来るんです。
如何に肩肘張って生きているかが分かるんです。
そしてその度に、
日頃自分がどれだけ浮き足立って生きているかを身を以て気付かされるんです。