「ご縁」って、「ご円」とも呼ぶのだと思うのです。
人ひとりが【点】であるなら、
その点同士が出会う事で【線】を結び、
線は連なって【円】を象り【立体】する。
そうして展開された【立体】が、
「自分」を縁取って行くものなのだと思うのです。
ご縁によって【自己】に気付き【自己】を築く。
円を結ぶ事は、
自分を結んで行く事でもあると思うのです。
他人との繋がりを持つ事は、
自分との繋がりを持つ事でもあると思うのです。
他人を知るという事は、
自分を知るという事でもあると思うのです。
他人から気付くという事は、
自分が自分に気付くという事でもあると思うのです。
他人とは自分であり、
他人が居るから自分は【自分】を見詰められる。
他人とは自分の一部であり、
その人が居るから今の自分は此処に居られる。
「あなた」は「私」であり、
「私」は「あなた」でもある。
あなたが居るから私は【私】を知る事が出来、
私が居るからあなたは【あなた】として確立される。
「比べる事」は周りを知る事であり
周りを認める事でもあると同時に、
自分を知り自分を認め、
【自分】という一個体を此処に置く事でもあると思うのです。
此処に存在する為に。
今此処に自分が生きていると知る為に。
だから【互い】を知って行く。
だから【違(たが)い】を知り合って行く。
知る事が出来るから縁を結べる。
知り合えるから円を築ける。
だから【自分】は立体出来る。
【自分】は【自分】として確立される。
「私達」が調和した世界である為に。
「縁を結ぶ」とは、
「知って行く」とは、
きっと必要な作業なのだと思うのです。