キツツキゲーム

後悔は気付き。 気付きは教訓。 教訓は学び。学びは成長。

後悔も気付きも傷付きも、
すべては自分を豊かにしてくれるゲームである。

ある人へ向けて。


今回の一件につきましては、

私もショックが大きいですし正直まだ言葉が見付かりません。

足先から血の気を引き抜かれて行く様な感覚が未だに治まらないんです。


だから、拙い言葉を一つ一つ置かせて下さい。



書きながら、文字に変換して行きながら、

少しずつ心の整理をさせて下さい。



今回の一件で私が一番ショックだったのは、

代表とクリエイターの方との間にあったやり取りを、アーティストの皆さんが「把握し切れていなかった」、あるいは「共有されていなかった」という点です。


そしてクリエイターの方へ向ける謝罪と今後の方針の話し合い、自省に充てるべき時間よりも

ご自身達の【活動】を優先されていた事です。





プロデューサーとメンバー間に於ける意思疎通と連携の甘さにつきましては、

兼ねてよりチェキや写真撮影の許容範囲に際したやり取りを通して散見しておりましたし、

気に掛けてもおりました。



気に掛けていたのであれば、

気付いた人間が一声投じるべきでしたし、

気付いた人間には気付いた人間が取るべき身の振り方と責務というものもありました。


それを体現しなかった私自身の恥をしのんで敢えてお伝えさせて頂くのなら、



アーティストもプロデューサーも、【表現者】である以前にただの一人の【人間】です。

この活社会で生きる【社会人】です。


【報連相】は社会人になった時、一番最初に教わるマナーなのではないでしょうか。

学生時代で既に教わっている教養なのかも分かりません。


社会で生きさせて頂く以上、

自分達の住まうこの【社会】という世界で皆様から認めて頂き、

ご声援とご賛同を賜るには、

皆様から「認めて頂ける」だけのマナーと教養、

そして「させて頂く」という感謝の心を育み続ける必要があるのだと思います。




「持ち続ける」のではないんです。

「忘れない」でもないんです。


「共に成長していく」必要があるんです。




アーティスト以前に【人間】である事。

それはこれまでもあらゆる面でお伝えする機会を持たせて頂いていた筈です。


人ひとりからの意見を賜る事、

自戒する切っ掛けと顧みるチャンス、

そして新たな視点を開く窓口を弾く【かたくな】さを構築し始めた時点で老化は始まります。


この「老化」という表現は、

【人として】という意味と共に【アーティストとしての衰退】の意味も同時に示唆した言葉です。



クリエイターの方や協賛頂ける方々とのやり取りや許可取りとして、

メンバーへの進捗報告を口頭のみで完結してはいませんでしたでしょうか?


そもそも人と人との連携手段として、

言葉での伝達というのはどうしても発信者のバイアス(偏向や思い込み)が掛かります。




下品な行為と承知した上で今回、

件の謝罪文と、実際のクリエイターの方へ向けた転載許可依頼文から一部抜粋、比較を行わせて頂きました。


謝罪文では「使用許可に関する確認を事前に確認したのち」

と記載されているのに対し、

実際のやり取りの中では

「使用させて頂きます」という代表側からの申請のみで完結されています。



この一文を「使用許可済み」と解釈(思い込み)した上で口頭報告を受ければ、

アーティストもまた代表が持つ解釈をそのまま【事実】として受け取りますし納得します。

それが自分達の【現実】として変換されてしまうんです。


そしてこれは、代表を信頼しているからこそ、です。




逆に、もしクリエイターの方とのやり取りの文面を共有した上で今回の結果に至ったのだとするのなら、

メンバーの方々は「代表の解釈」と「実際のやり取り」を【容認】していたという事になります。



今回の進捗報告に関しては恐らく前者の口頭伝達であったとは思うのですが、


それよりも以前から、

アーティストの皆様はプロデューサーの方の仕事を【プロデューサーの仕事】と割り切って一任してはいなかったでしょうか?


今回に限らず、例えば路上スケジュールや箱ライブ日程、今後の展望や方針など、

お互いが意見し合える関係性は保てていたでしょうか?

言葉や考えを渡し合える距離感に居続けられていたでしょうか?


提案や「こうしたい」という意思の提示、

それによって相手の背負う荷物を【持ち合える】という協力関係を築けていたでしょうか?

助言や異論を聞くという心配りを失念してはいなかったでしょうか?




役割の振り分けも一任も分担も、

決して「投げる」という事ではないんです。

一線を引く事でもないんです。


【主戦】として動いて下さる方と、

それを【俯瞰して見れる方】、【第三者の意見】を提示出来る方とに分かれるという事なんです。


【主力】と【助力】に分かれるという事なんです。






こうした件の責任は会社やグループの代表が担うというのが一般的なセオリーなのかも知れませんが、


それ以前に根本的な問題として、

プロデューサーとアーティスト間の情報共有、

連携の仕方を今一度見直して頂きたいというのが私の個人的な、そして切なる願いです。

クリエイターの方にもファンにも、何より自分達自身にも、同じ悲しみを重複して与えてしまう事の無いように。

繰り返してしまわぬように。



一案として、情報の伝達に関しては口頭連絡のみでなく、

実際のやり取り文をスクショ等して共有する、

というやり方も一つの改善策に成り得るのではないでしょうか。

一つの案件をひとりの解釈と視点のみに背負わせない事が大切だと思うんです。





尊敬している方であるからこそ、

これからも尊敬して行きたい人であるからこそ、


アーティストの皆様はプロデューサーを【プロデューサー】としてだけでなく、

一人の【人】として見て欲しいし支えて欲しい。


今回の様に何かあった時に、

プロデューサーお一人に責任を負わせてしまう様な一任の仕方は避けて欲しい。


意見の遠慮もしないで欲しい。




何度でも言います。

【遠慮】ではなく【配慮】であって欲しいんです。



そしてプロデューサーの方は、

今回の件を切っ掛けにして「人ひとりの人生」を担う重みというものを改めて痛み入られている筈です。

この「人ひとりの人生」の重みというのは、


代表の方が今育てられているアーティストの方々のみならず、

今回【心】と【表現者としての誇り】を深く侵害され軽んじられ、そして傷付けられたクリエイターの方や、

これまでのMV等でご協力下さった出演者や監督、

スタッフの皆様全てです。



命を削る様な思いで身の内から音と言葉を生み出される方だからこそ、

「生む痛み」を十分過ぎる程知って下さっている方だからこそ、


我が子の様な作品を無断で持ち去られる怒りと、

自分の把握し得ない場所で人目に晒されるショックや恐ろしさや悲しみは、

その身を切る程に心得られている筈です。




今クリエイターの方が負われている傷も、

このグループに懸けて下さっているアーティストの皆様の志もお気持ちも、

ご自身の希望と辿り着きたい景色の先も、


これまでもこの先も、皆様を応援し支え続けて下さるファンの方々の落胆も不安も悲憤も全て、


今、一つ一つ刻むように向かい合われている筈です。

そうであると信じています。





【痛み】に慣れずに居て下さる方だから。

人の痛みが分かる方だから。


自分よりも先に皆さんのご活躍を本気で願っていて下さる御心の深さを持っていて下さる方だからこそ、


お相手の立場を慮り、

その立ち位置に先回りした行動と心配りが出来てしまうお優しい方であるからこそ、です。




アーティストもプロデューサーも、代表とメンバーという関係以前に

「良いものを作りたい」と願う意志の前では同じクリエイターであり表現者です。

そこには上も下も前も後ろも、老いも若きもありません。


【良いアーティスト】を目指す以上に【良い人間】を目指して下さっている方々であるからこそ、

その意志と目標の前では常に対等な関係である筈です。




今回の件に関しましては、

プロデューサーの方もアーティストの皆さんの事も擁護する事は出来ませんが、


罰金や訴訟など、本来受けるべき制裁以上のバッシングと心無いお言葉をお受けしている事もまた事実なんです。




今回の一件ひとつで皆様への応援をやめてしまう程、あるいは心を離してしまう程、

自分も自分以外のファンの皆様も生半可な想いで皆様を応援している訳でも支えている訳でも、


ましてや自分達の【時間】という最初で最後の人生の一分を懸けさせて頂いている訳でも断じてありません。

だからこそショックだったんです。

深く傷付いてもいるんです。





「信じる」と決めたのは自分の意志です。

だから今後「どうして行きたいか」も自分達の意志で決めます。



生きている以上、

間違いも踏み外しも誰もが踏んでゆくものですし、

それを経て成長して行くものでもあります。


その間違いや踏み外しを全て否定してしまったら、

拒絶して突っぱねてしまったら、



立ち直るチャンスも復興の機会も、

もう一度信頼を取り戻す為の時間も、その為の皆様のお気持ちも、

私達自身の手でむしり取って行ってしまう。



今回の件は「簡単な事」ではありませんが、

それでも私達は簡単には離れません。

皆様の動向を見守ります。


あなた達を見ています。



今後の皆様の対応と誠意が問われるんです。


ファンの皆様に、

同じアーティストとして共に励んで下さる同志の方々に、

これまで協賛下さったスタッフや共演者の皆様、そしてクリエイターの方々に、


もう一度皆様を信じるチャンスを下さい。

今一度、皆様を立ち上げさせてあげられる為の【希望】を下さい。





「ごめんなさい」という言葉は一言で叶ってしまうものではありますが、

その言葉は今後の対応と行動を以て、初めて身を持ち肉付けされていくものです。実態を持ってゆくものなんです。


プロデューサーやアーティスト一人一人から、

クリエイターの方やこれまでご協賛下さった皆様、

そしてこの場所まで共に足跡を踏んでくれたファンの皆様へ向ける誠意と謝罪、

この度の著作権侵害に対する対応と措置、


今日の路上を敢行するに至った経緯と説明。


そして皆様から頂いた今回の観覧料。

この状況下で現地まで赴き応援して下さった方々への感謝とお詫びの言葉。



これまで皆さんを応援させて頂いた者として、

そしてこれからも支え続けさせて頂きたい一人として、

勝手ではありますが、あなた方を見守り続けて来た責任として、どうか見届けさせて下さい。


見極めさせて下さい。



私はまだ、あなた方に期待しています。


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