制作者の方と感想や見解を交えたり、或いはディスカッションを行う時、
私は【クリエイター】という同じ土俵には立てませんし当事者にも成れませんから、
「あれは駄目」「これも違う」などと言い始めると、どうしても批評家や評論家になってしまう。
そうした懸念が常に念頭にあるんです。
それは突き詰めれば只の文句や悪口へと転じてしまう「恐れ」のある行為ですし、
自身の論点や感想が持つ【統一性】を見せない限り、
「じゃあどうしたいのか」という【核心】や【背骨】の部分にいつまで経っても触れられない。
本来の主旨や自分自身の【軸】からどんどんブレて行ってしまうんです。
だから相談を頂いたり感想をお伝えする時は、
必ずそれに併せた「私案」を添えるように努めるんです。
意見する分こちらも提案する事で、
自らも制作者になるべく近しい責任を持つ。
それが【意見する(自分の意思を見せる)】という事だと思いますし、
意見する者に叶う最大限の【礼】なのだと思うんです。