キツツキゲーム

後悔は気付き。 気付きは教訓。 教訓は学び。学びは成長。

後悔も気付きも傷付きも、
すべては自分を豊かにしてくれるゲームである。

「定番」を受け取れるという喜びと、「当たり前」を贈れる勇気。

 

花好きの母さんには、母の日には毎年品種を変えた花束を贈るというのが通例でした。

お花以外に関しては食べ物でも装飾品でも、

物欲を一切口にしない母なので、

 

毎年の誕生日はいつも贈る物に悩むんです。

 

 

 

和菓子を贈ってみたり、

はたまた誕生石のブレスレットを贈ってみたり。

 

今年も例に漏れず選ぶのに苦心したのですが、

 

我が子の誕生日や頂き物でない限り、自らケーキを買う事のない両親なので、

思い切って小さめのホールケーキを贈ってみたんです。

 

 

 

 

カーネーションやブルースター、

バラやアイビー等の花束に見立てたフラワーケーキ。

 

今までケーキを贈った事がなかったのは、

 

実家に居た頃母が「洋菓子は苦手」と呟いていたからなのですが、

 

仕事終わりにスマホを見ると、

母から留守番電話が入っていました。

 

 

 

 

 

 

「ケーキを貰ったのは初めてだった」

 

そう言う母の分かり難くも弾んだ声。

 

 

 

歩きながら胸が熱くなりました。

 

贈る事が出来て良かった。

 

 

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